エレベーターシャフトの構造体の外法寸法は、内かごから要求される必要最小限寸法(1.8m×1.8m)に体の最小厚さを加えたもので決まる。構造計算によって安全性を確かめた結呆、構造体の最小厚さは10.0cm(L−100×100を主材とする。)となり、開発エレベーターシャフトの構造体外法寸法は、2.0m×2.0mとなった。仕上材はスチール又はステンレスを標準とすれば、補強材を加えても、1.0cm程度となり、これを平面図に示したものが図3−5である。 本委員会での開発エレベーターが小中規模駅でよく見かける6.0m巾程度の島式ホーム、あるいは、奥行4.0m巾程度の相対式ホームにも安全に設置し得る外法寸法で納められることの意義は大きい。 参考として通常の鉄骨工法と、仕上工法で、開発エレベーターのシャフトを構成した場合を図3−6に示す。これは鉄骨の製作精度をかなり高めることを前提としているが、通常の精度で製作した場合は、さらに10cm程度内法寸法が余分に必要となり、外法寸法は2.45m×2.45m程度になるものと考えられる。
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